楽曲 · 01—12
ひとつの宴。十二の物語。
短く切ったドレス、引き抜かれたマイク、逃げ出した二羽の鶏。一曲ごとに、体育館の別の一角が開かれる。
- 01
3:36Le couteau dans la doublure
花嫁がドレスを短く切る。二つのヘルメットが待ち、スクーターは塀の裏にある。
- 02
2:57Le scooter
貸したスクーターが盗難届になる。電話口で「知らない」が「知っている」に変わる。
- 03
3:03Le fromage quand même
花嫁の母が二つの空席の前でチーズを出す。すべて予定どおり、と言い張る。
- 04
2:47Les mariés en sucre
子どもがウェディングケーキによじ登る。人形は壊れるが、ケーキはまだ立っている。
- 05
3:08Six contre six
十二人の客がフォークで投票する。六対六なのに、誰かが七対五と告げる。
- 06
3:09André prend le micro
おじが原稿を離れ、話しすぎる。その姉妹が立ち上がり、マイクのケーブルをたどる。
- 07
3:06La nuque de Sylvie
真夜中まで持つはずだった髪を、シルヴィがピン一本ずつほどいていく。
- 08
4:02Quatre boules et du riz
二人の父親が寄せ木の床でペタンクをする。球が椅子に当たり、米が砕ける。
- 09
3:38Le slow des divorcés
バドミントンの白線の上で、二人の客が新郎新婦の残していったダンスを見つける。
- 10
3:34Le compteur sous l'escalier
階段の下で、ひとつの手が電源を切る。暗闇で客たちはもっと大きな声で歌う。
- 11
3:02Les poules de Perpignan
八時間の道のり、ひとつの籠、赤茶色の雌鶏が二羽。結婚祝いが自由を手にする。
- 12
3:42Neuf heures au gymnase
新郎新婦は九時に戻る。椅子を数え、最後のテーブルを畳まなければならない。
頼んだ椅子は十脚だった。
椅子は六十三脚ある。宴会場になった体育館から、新郎新婦はチーズが出る前にスクーターで去る。二つの空席を囲んで、それぞれが何かを守ろうとする。食事、スピーチ、投票の集計、ひとつのダンス。
歌ごとに語り手が変わる。物語を動かすのは小さなしぐさだ。抜かれたヘアピン、下げられたレバー、畳めないテーブルの下の四つの手。
